食事中にアルミホイルを誤って噛んだ時や、金属製のスプーンが銀歯に触れた時に、ピリッとした刺激を感じたことはありませんか。
これはガルバニー（もしくはガルバニック）電流と呼ばれる微弱な電流によって起こる現象です。

口の中は唾液で常に湿っており、金属は電気を帯びやすい性質があります。
そのため、銀歯などの金属が複数あると、電位差が生じて電気が流れやすくなるのです。

ここでは、その仕組みと全身への影響、そして当院がメタルフリー治療をおすすめする理由についてお伝えします。


ガルバニー電流とは何か

金属同士が触れると、見えない電気が流れることがあります。
口の中では、銀歯とアルミホイル、金属製のスプーンなどが触れることでピリッとした刺激を感じることがあります。
これは金属の電位差が原因で、歯に小さな雷が落ちているような状態と捉えると分かりやすいでしょう。

唾液は電気を通しやすいため、異なる金属が存在する環境では電気が流れやすくなります。




テレビ番組で紹介された実験

以前、理事長の平澤歯科医師は、某TV人気番組に出演し、銀歯とアルミホイルを使用したガルバニー電流の測定実験を行いました。
その実験は、唾液の代わりに水を含ませた綿を敷き、その上に銀歯とアルミホイルを置き、電流計で測定するという方法です。

結果は電流計が振り切れるほどの値を示し、人が不快感を感じる限界値とされる３マイクロアンペアを大きく超えていました。
つまり実際の口腔内でも、このような電流が発生する可能性があるのです。

参照：平澤歯科医院 メタルフリー治療ページ（https://hirazawa-dc.com/metalfree/）


ガルバニー電流がもたらす不快な感覚

アルミホイルや金属製のスプーン、銀紙などが銀歯に触れたときに感じるピリッとした刺激は、ガルバニー電流が原因です。
この現象は、多くの方が経験したことのある典型的な例です。




自律神経の乱れや不定愁訴との関係

弱い電流とはいえ、口の中で絶えず電流が発生している状態は、脳や神経系にとってストレスになります。
これが積み重なると、自律神経のバランスが崩れやすくなり、次のような症状につながると考えられています。

不眠
イライラ
頭痛
疲労感
肩こりや首の痛み
原因がはっきりしない体調不良

一般的な検査では異常が見つからないのに、長年不調が続く方の中には、口腔内の金属が影響している場合があります。



金属イオンの溶け出しとアレルギーの問題

ガルバニー電流が流れると、金属の表面が唾液によってイオンとして溶け出しやすくなります。
溶け出した金属イオンが体内に取り込まれることで、次のような症状を引き起こすことがあります。

口内炎
歯ぐきの黒ずみ
舌炎
皮膚炎
湿疹
金属アレルギー
体内への金属蓄積による不調


同じ種類の金属でも電流が流れる理由

異なる金属同士が接触すると電流が発生しやすいとよく言われます。
しかし、同じ種類の金属であっても、唾液の導電性や合金の組成、経年による劣化によって電流が発生することがあります。

複数の詰め物や被せ物がある状態や、古い金属が使われている場合には、より不安定な電流が生じる可能性があります。


当院がメタルフリー治療をおすすめする理由

医療法人福涛会では、ガルバニー電流や金属アレルギーのリスクを減らすために、金属を使用しないメタルフリー治療を積極的に取り入れています。

当院が使用するレゾナンスドセラミックは、見た目が自然で美しいだけでなく、金属による身体への負担を避けられるため、全身の健康を考えるうえでも有効な選択肢となります。


受診をご検討の方へ

銀歯が多い
金属の味や熱さを感じやすい
体調不良の原因が分からない

こうしたお悩みがある場合、口の中の金属が影響している可能性があります。

平澤歯科医院では、ガルバニー電流の測定や金属アレルギーへの対応も含め、口腔と全身のつながりを重視した診療を行っています。
お気軽にご相談ください。

ご予約・お問い合わせ先
医療法人福涛会 平澤歯科医院（大阪・住之江区）：06-6678-2973
https://hirazawa-dc.com/#access