水曜の朝9時になりました。
おはようございます!
医療法人福涛会ブログ担当のむしゃこです。
寒波 やって来ていますね!
体調を崩されている方も多く聞きます。
皆様、暖かくして、風邪など召されないようにご注意下さいませ。
さて、本日は、2025/2/5のこちらのブログ記事の内容を更に深掘りしてお伝えいたします☟
アマルガムって何?
先日のブログで言及しました「アマルガム」
皆さんは聞いたことがありましたでしょうか?
歯科で使われるアマルガムとは、水銀やスズなどの金属を混ぜて作られた合金(ごうきん) です。
いわゆる「銀歯」の一種で、かつては虫歯の詰め物として広く使われていました。
🔹 アマルガムの成分
- 水銀:約50%
- 銀:約35%
- スズ:約9%
- 銅:約6%
- 亜鉛(あえん):少量
「えっ、水銀が50%も入っているの⁉」と思った方もおられるかもしれません。
実はこの水銀が、アマルガムが危険性!と指摘される理由のひとつです。

日本ではアマルガムが普通だった時代も
今でこそ見かけることは少なくなりましたが、1990年代ごろまでは日本の歯科治療で主流の材料 でした。
ところが、1990年代以降、セラミック や レジン(歯科用プラスチック) など、より安全で審美性(しんびせい=見た目の美しさ)に優れた材料が登場し、アマルガムの使用は減少しました。
さらに、2016年4月には保険適用から外れた ため、現在ではほとんどの歯科医院で使われなくなりました。
それでも、過去に治療を受けた方のお口の中には、まだアマルガムが残っていることがあります。
アマルガムの危険性とは?
実は、アマルガムは「身体に弊害をもたらす可能性がある材料」として認識されつつあります。
例えば、アマルガムを削る際に発生する「水銀蒸気」。
水銀は 摩擦熱(まさつねつ) で気化しやすいため、アマルガムを削ると 水銀の蒸気が発生 します。
これを吸い込むと、体内に蓄積(ちくせき)されるリスクがあると言われています。
そのため、当院ではアマルガムの除去時に、口腔内のバキュームとは別に、口腔外のバキュームも使用。
さらに、マスクを着用し、極力水銀を吸い込まないように 治療を進めています。
そもそも、なぜアマルガムが使われていたの?
「身体に悪い可能性があるのに、なぜ使われていたの?」と思う方もいるでしょう。
アマルガムは、
✔ 抗菌作用(こうきんさよう)がある(虫歯菌の繁殖を抑える)
✔ 丈夫で長持ちする
✔ 安価で治療できる
といったメリットがあり、特に保険診療の中ではコストパフォーマンスが高い材料だったため、広く使われていました。
しかし、実際にアマルガムを除去した歯を見てみると、二次カリエスになっていることが多い のです。
🦷 二次カリエスって?
二次カリエスとは、一度治療した歯が、詰め物の隙間(すきま)から再び虫歯になること。
アマルガムは時間が経つと劣化し、詰めた部分との間に隙間ができるため、結果的に虫歯の再発リスクが高くなる と考えられます。
「口の中の金属を外したら、体が楽になりました!」
先日、ある患者さまからこんなお話をいただきました。
「本当に銀歯が体に影響を及ぼしているなんて知りませんでした。平澤歯科で1年ほどかけて口腔内の金属を外したら、本当に体が楽になったんです!」
受付でとても喜んでくださり、その姿がとても印象的でした。
初めて来院されたときは体調が悪く、表情も硬かったのですが、今ではにこやかで穏やかな表情になっておられます。
医療法人福涛会では、金属を外された後も、定期検診を通して患者さまの健康をサポートしていきますので、更なる健康な状態への変化を楽しみにしています。
口の中の金属、気になる方はご相談を!
「前回のブログ」でお伝えしたように、日本では銀歯(アマルガム含む)が長年使われてきました。
しかし、
- アマルガムに含まれる水銀の影響
- 二次カリエスのリスク
- 見た目の問題
などを考えると、現在ではセラミックなど金属を使わない治療が主流 になりつつあります。
今もアマルガムが入っている方や、金属を外したいと考えている方は、お気軽にご相談くださいね!
参考文献・引用
- スリーエムヘルスケア「40代の8割が所有する『銀歯』 – 4割以上が『銀歯は実年齢より老けて見える』」
(news.mynavi.jp) - EUの歯科用アマルガム禁止に関する報道
(dentalresourceasia.com)