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秋の食材と金属アレルギー:知っておきたい食べ方の工夫

秋はきのこやさつまいも、栗、さんまなど、美味しくて栄養豊富な食材が揃う季節です。
「食欲の秋」ともいわれるように、たくさんのおいしいものを楽しめるのも秋ならでは。これらは夏の疲れを癒し、冬に向けて体を整えるのにとても役立ちます。

秋に限らず、私たちは毎日の食事を通じてさまざまな栄養素を摂取し、命の恵みを頂いています。
その一方で、実は食材の中にも「金属」が含まれていることをご存じでしょうか?

ニッケル・クロム・コバルトといった金属は、食品に広く含まれる必須微量元素です。
健康を維持するために体には必要ではありますが、金属アレルギーをお持ちの方では摂取によって皮膚炎や口内炎などの症状が出ることがあります。

医療法人福涛会では、これまでお口の中の銀歯やかぶせ物に使われる金属について、体への影響を考慮し、メタルフリー治療を重視してまいりました。
歯科治療で使われる金属は、唾液によってイオンとして溶け出し、体全体に影響を及ぼすことがあるからです。

その観点から、日常の食事に含まれる金属についても正しく知っていただくことが大切と考えています。
食品には季節を問わずさまざまな金属が含まれていますが、今回は特に旬を迎える秋の食材に注目し、体に良い特徴と金属アレルギーへの注意点をご紹介します。


🍄 きのこ類(しいたけ・しめじ・まいたけなど)

体へのメリット:食物繊維やビタミンDが豊富で、免疫力を高め、腸内環境を整える。夏の疲労回復にも効果的。
含まれる金属:クロム。糖代謝を助ける働きがあり、健康の維持に役立つ。
摂取の工夫:1日1食程度の適量で十分。大量に摂らなくても栄養効果は得られます。


秋の食材


🌰 ナッツ類(くるみ・アーモンド・カシューナッツなど)

体へのメリット:ビタミンEや良質な脂質を含み、抗酸化作用や血流改善に役立つ。乾燥しやすい秋冬の季節におすすめ。
含まれる金属:ニッケル。細胞の働きに関与する必須微量元素。
摂取の工夫:おやつとして1日10粒ほどが目安。健康食材である反面、金属アレルギーの方は過剰摂取で皮膚炎やかゆみを感じることがあります。


🍫 チョコレート(カカオ製品)

体へのメリット:カカオポリフェノールの抗酸化作用により疲労回復やリラックス効果が期待できる。
含まれる金属:ニッケル。体には必要な微量元素のひとつ。
秋に食べたくなる理由:気温が下がると体は体温維持のためにエネルギーを必要とし、糖質を含む食べ物を求めやすくなります。さらに秋冬は日照時間が短くなり、脳内のセロトニンが減少。糖質を摂ることで一時的にセロトニンが増え、満足感を得やすくなるため、自然と甘いものを欲しやすくなります。
摂取の工夫:板チョコ1枚を週2〜3回程度に。欲求に任せて毎日大量に食べるのは控えましょう。


🐟 青魚(さんま・さば・鮭など)

体へのメリット:DHA・EPAが豊富で、血流改善や脳・心臓の健康維持に役立つ。旬の秋は特に栄養価が高い。
含まれる金属:コバルト。ビタミンB12の中心成分として血液や神経の働きに欠かせない。
摂取の工夫:週2〜3回が理想。栄養的なメリットが大きく、完全に避ける必要はありません。


秋の食材


🫘 豆類(枝豆・大豆製品・小豆など)

体へのメリット:たんぱく質やイソフラボンを含み、ホルモンバランスや疲労回復をサポート。
含まれる金属:ニッケル。必須栄養素ですが、アレルギーの方は症状を悪化させることがあります。
摂取の工夫:1日1〜2品目が目安。茹でこぼすことでニッケル量を減らせます。


摂取の工夫と注意点

必要な栄養素であることを忘れずに:金属は体に欠かせない成分。完全に避けるのではなく、バランスを大切に。
同じ食材を毎日大量に摂らない:旬のものを少しずつ楽しむ意識で。
調理法で工夫:茹でこぼしや水にさらすことで含有量を減らせることがあります。
体のサインに敏感に:食後にかゆみや口内炎などが出たら、その食材を見直すきっかけに。


まとめ

秋の食材は、夏の疲れを癒し、体を整えてくれる素晴らしい恵みです。
ニッケル・クロム・コバルトは健康を維持するために体には必要ではありますが、金属アレルギーの方では摂取によって症状が現れることがあります。

🍂 きのこ → 免疫アップに◎、1日1食を目安に
🍂 ナッツ → 抗酸化作用あり、1日10粒程度
🍂 チョコ → 抗酸化作用あり、週2〜3回が安心
🍂 青魚 → 栄養メリット大、週2〜3回が理想
🍂 豆類 → 健康食材、1日1〜2品目に調整

「食欲の秋」を楽しみながら、体に合った食べ方を意識してください。


そして、冒頭にもお伝えしましたが、食事を工夫しても症状が改善しない場合、口の中の金属が原因となっている可能性があります。
医療法人福涛会では、セラミックやジルコニアを用いたメタルフリー治療を行い、体にやさしい歯科治療を提案しています。

体の不調やアレルギー症状でお悩みの方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。

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参考

厚生労働省 e-ヘルスネット「金属アレルギー」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-05-001.html

日本食品標準成分表(文部科学省)
https://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/mext_01110.html