虫歯の治療

虫歯を放置するとどうなるのでしょうか?

虫歯を放置するとどうなるのでしょうか?  「虫歯なんじゃないかな?」と、薄々は感じていても、「歯医者さんでは痛いことされるから嫌だ」、「面倒だ」、「まだ我慢できる」などの理由で、そのまま放置されている方も、中にはいらっしゃるかも知れません。『たかが虫歯、されど虫歯』と侮ると万病の元となり得ることもあるのです。

虫歯菌やそれによる炎症が、肺や脳に達して重篤な疾患をもたらす場合もあり、虫歯を放置することは、本当はとても危険なことなのです。そこまでで無くとも、歯の不調により、食事を美味しく摂られなくなると、食べる楽しみが半減します。また、食物をよく噛めないことにより、胃腸への負担が大きくなりますし、うまく摂取できない食品を避けるようになれば、健康への影響も起こってきます。『歯を失うこと≒食べられなくなる≒命の源を得られなくなる』ということに等しいと言えますね。

また、虫歯で、歯を失うことや、白い歯が変形・変色することにより、人前で口を開けることに抵抗を感じ、うまく会話ができなくなったり、笑えなくなったりする方もおられます。歯を失うことで、お顔の印象が実年齢よりも高く見られてしまうという悩みを抱えておられる方もおられます。

それだけではなく『噛む』という行為ができないことで、脳の活動が低下し、物忘れが多くなる。噛みあわせが崩れることにより、体のバランスが保ちにくくなる。ということも起こってきます。

綺麗な歯を保つために

綺麗な歯を保つために虫歯を予防するには、ブラッシング・歯磨きを定期的に、丁寧に行うことが基本となります。ブラッシングの方法はたくさん提唱されていますが、当法人では『縦磨き・優しく撫でるように磨く』事をお薦めしています。『縦磨き』は横磨きに比べて、歯肉を痛めにくい磨き方です。また、歯の表面のエナメル質を傷つけないようにするために、『優しく撫でるように磨いて』下さい。

『縦磨き』にはもうひとつ、「横磨きに比べて唾液が分泌されやすい」という利点があります。唾液には「カルシウム」や「リン」が含まれており、歯を強くする作用があります。また、脱灰が起こった歯のエナメル質を修復する、再石灰化の自然治癒力があることは『虫歯はなぜできるのでしょうか?』のところで述べた通りです。

さらに唾液には、殺菌効果があるため、虫歯菌の力を抑制してくれますし、普段は中性である口腔内が、食事をすることで酸性に傾いた際には、その働きで中性に戻してくれます。つまりは、歯のエナメル質が溶け出す、脱灰の環境から、歯を強くし、修復する、再石灰化の環境へと唾液が導いてくれるのです。ブラッシングには歯磨き粉は使用しなくても、ブラッシングするだけで十分な予防効果があります。

歯磨き粉を使用される場合は、できれば研磨剤の含まれていないものをお薦め致します。また、電動歯ブラシやフロス等を上手に活用するのも有効です。

歯垢が 「つきにくい」 食べ物例 :硬く、繊維質を多く含む食品。野菜(特に生野菜)、りんごなど。
歯垢が 「つきやすい」 食べ物例 :基本的に柔らかいもので、粘りのある食品。
炭水化物を多く含むもの。
うどん・ラーメンなどの麺類、
パン・ケーキ・クッキー・ドーナツなど。

医療法人福涛会の虫歯治療と予防について

当法人の虫歯治療と予防について当法人では、通常の虫歯治療においては、歯を削る量は最小限に、そして使用する薬剤は、可能な限り体に優しいものを取り入れています。また、ご自身の歯を1本でも残せるように配慮し、むやみに歯の神経を抜いたり、歯を抜いたりするような治療は致しません。