予防することの大切さ
虫歯や歯周病は、治療によって、ある程度は修復できますが、二度と完全な元の状態に戻すことは不可能です。
治療を受けた歯は健康な歯に比べ、確実に寿命が短くなります。
長く自分の歯を健康に保つためには、日ごろのケアやメインテナンスを徹底し行い、できるだけ虫歯や歯周病にならないようにする必要があります。
また近年、虫歯や歯周病といった口腔内の病気が、さまざまな、全身の重篤な疾患に大きく影響することが分かってきています。
歯周病に感染している人とそうでない人を比較すると、心臓発作を起こす危険性が約2.8倍、早産の確立が約7.5倍高いということが報告されています。
つまり、メタボリック・ドミノの図のように、歯周病菌や虫歯菌の全身への影響は大きいと言え、日ごろから、口腔内の健康状態を良好に保つことが、万病の予防にもつながると言えます。
では、歯周病や虫歯を予防するためにはどうすれば良いのでしょうか?
歯のメインテナンス
歯のクリーニング、定期的な歯科検診はとても重要です。
歯周病や虫歯の予防をするため。
もしくは、口腔内を治療が完了した時の良い状態に保てるようにするためには歯のメインテナンスは欠かせない重要なことなのです。
【歯科医院での専門的なメインテナンス「プロフェッショナルケア」】
・歯周精密検査
(レントゲン検査、歯周ポケットの測定、動揺度の検査)
・ブラッシングの再確認、必要に応じ染め出しの実施
・噛み合わせのチェックと調整
・PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・ティース・クリーニング)
(一般的な歯磨きでは除去することのできない細菌を、専門器具を使い磨き落とします)
【ご自宅でのメインテナンス「セルフケア」もしくは「ホームケア」】
日常生活の中で、毎日の歯磨きが最も重要です。
以下のことを毎日続けましょう。歯磨きにかける時間の目安は10分弱です。
1.やわらかめの歯ブラシで毎食後丁寧にゆっくりとブラッシングする。
2.歯と歯茎の境目を優しく力を抜いて磨く。
3.フロスを使用し、歯と歯の間もしっかりと汚れを落とす。