水曜の朝9時!
おはようございます!
医療法人福涛会ブログ担当のむしゃこです。
6月4日は「虫歯予防デー」。
この日にちなんで、今日は「フッ素」についてお話しします。
このお話は、これまで声を大にして伝えることはできなかったけれど、ずっと治療方針として大切に守り続けてきた、医療法人福涛会の静かな信念に関わるトピックでもあります。
世界の現状が変わりつつある今、今だからこそお伝えしたいことがあります。
そんな想いを込めて、お伝えしますね。
「フッ素が入った歯みがき粉」既に皆様は、ご存知で「使ってるよ~」という方も多いのではないか?と思います。
ですが実は、フッ素には“良い面”と“気をつけたい面”の両方があるのはご存知でしょうか?

◇フッ素の歴史から見る「虫歯との関係」
1900年ごろ、歯に白い斑点や模様が出る「斑状歯(はんじょうし)」という症状がアメリカで報告されました。
その原因が「フッ素」とわかったのが1930年代です。
さらに1940年代には、斑状歯が多く見られる地域では虫歯が少ないことが発見され、1969年には世界保健機関(WHO)がフッ素による虫歯予防を正式に提言するようになりました。
◇フッ素の主な効果
① 虫歯を予防する
フッ素は、虫歯菌が作る酸に対して歯を強くするといわれています。
実際に世界では、水道水にフッ素を加えている地域と言うのがあります。
その加えた地域と加えない地域で虫歯になる割合を比べた研究では、フッ素濃度1.00ppmで虫歯が約**50%減少し、2.00ppmで約60%**減少したという結果が得られています。
ただし、それ以上濃度を高くしても、虫歯の減少率はほとんど変わらなかったというデータもあります。
しかも最近では、0.7ppmでも十分な予防効果があるとされており、アメリカでは実際に推奨濃度が0.7ppmに引き下げられています。
となると、
「それならどうしてこれまでそんなに高濃度で添加していたのか?」と疑問に感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。
この点こそ、いま世界中で見直され始めているところなのです。
② エナメル質の再石灰化を助ける
歯の表面のエナメル質はとても硬いのですが、酸には弱く、虫歯になると溶けてしまいます。
フッ素はエナメル質を“酸に強いかたち”に変えてくれる作用があるとされます。
とはいえ、再石灰化の主な働き手は「唾液」です。
フッ素はその補助的な役割を担っていると考えるとよいでしょう。
◇フッ素添加水の世界的な動き
かつてはアメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、アイルランド、シンガポールなど40カ国以上が水道水にフッ素を添加していました。
しかし現在ではその半数近くが中止または未実施となっています。
理由としては、
- 歯磨き粉や洗口剤など代替手段が普及した
- フッ素の健康リスク(骨・脳など)への懸念がある
- **「本人の同意なしに添加」**という倫理的問題
などが挙げられます。
さらに最近では、アメリカの一部州(例:フロリダ州)でも水道水へのフッ素添加を禁止する法案が可決される動きがあり、今後の流れにも注目が集まっています。
👉 参考:
水道水フッ素添加の各国状況 – Wikipedia
◇フッ素の注意点
・斑状歯(はんじょうし)
過剰なフッ素摂取により、歯に白や茶色の斑点が現れることがあります。
見た目の問題だけでなく、エナメル質が弱くなるため治療が難しくなり、場合によっては抜歯が必要になることもあります。
・骨や発育への影響
現在も研究が進められていますが、骨の発育異常や骨折リスクの増加、知能への影響などが懸念され、議論の的となっています。
◇医療法人福涛会のフッ素に対する考え方
医療法人福涛会では、こうしたフッ素のメリットとリスクの両面をふまえ、
「フッ素を使用しない」方針を取っています。
また「できるだけ身体に優しい治療を」という理念のもと、
身体に優しいセラミックの開発(=レゾナンズドセラミック)をし、メタルフリー(ノンメタル)治療なども積極的に行ってきました。
虫歯予防も同様に「身体にやさしく、自然な方法」でサポートしたいと考えています🌿
歯みがき粉の選び方や、お子さまの虫歯予防などなど、気になることがありましたら、どうぞお気軽にご相談くださいませ😊
皆様の健康なお口と毎日を応援しています🦷✨