水曜の朝9時です!
おはようございます!
本日も、医療法人福涛会ブログ担当のむしゃこです。
昨日は大阪はとても寒く、雪も舞っていました。
皆さんの地域ではいかがでしょうか?
寒さが続きます。くれぐれもご自愛くださいませ。
さて、本日は「銀歯」についての解説です。
日本だけ!?口の中に金属が入っている現状
実は、銀歯を入れているのは先進国では日本だけってご存じでしたか?
海外の先進国では、銀歯(いわゆる金銀パラジウム合金)はほとんど使われていないそうです。
「銀歯」が取り入れられたその背景には、1951年の日本の歴史があります。
当時、保険診療で金歯を使う予定だったのですが、国の財政状況から、工業用に余っていた金属を歯科治療に使うことになり、結果として銀歯が保険適用となりました。
これが現在まで続き、日本では銀歯が一般的になったようです。
しかし、銀歯には見た目の問題や金属アレルギーのリスク、さらにはお口の健康への影響も指摘されています。
そのため、最近ではセラミックやジルコニアなど、金属を使わない治療法が増えてきていますが、銀歯もまだまだ現役です。
銀歯はヨーロッパでは禁止されている!?
実は、ドイツやスウェーデンでは銀歯(アマルガム)の使用が禁止されています。
これは、銀歯に含まれる水銀が人体や環境に悪影響を及ぼす可能性があるためです。
特に、スウェーデンでは小児や妊婦への使用が完全に禁止されています。
さらに、欧州連合(EU)では2025年1月1日から歯科用アマルガムの使用を全面的に禁止する予定です。
これは、健康面だけでなく環境保護の観点からも重要な動きです。
水銀は環境汚染の原因となるため、持続可能な医療を推進するためにも、銀歯の代替手段が求められています。
世界的には「歯科治療における金属の使用を減らすべき」という流れが強まっており、日本も今後この影響を受けるかもしれません。
では、日本の銀歯の実態は?
「銀歯を入れているのは日本だけ」と言われていますが、実際のところ、どれくらいの人が銀歯を持っているのでしょうか?
スリーエムヘルスケアの調査によると、日本人の20〜60代の7割以上が銀歯が口腔内にあるそうです。
特に40代では、
男性の76.6%
女性の82.9%
と、高い割合で銀歯が入っていることがわかります。
銀歯は経年劣化により、詰め物と歯の境目から虫歯(二次う蝕)が発生しやすくなります。
また、金属が長期間にわたって体内に溶け出し、金属アレルギーのリスクを高める可能性もあります。
日本でも、少しずつ金属を使わない歯科治療への関心が高まっています。
歯は一生使う大切なものです。
将来の健康を守るためにも、ご自身に合った治療方法を選んでいきましょう!
医療法人福涛会では、身体にやさしいセラミックの開発を行い、可能な限り身体に負担をかけない治療を追求し、患者様それぞれの状況に応じた治療を行っています。
気がかりな方は、下の連絡先からご予約の上、ご来院頂き、ご相談ください。