教えて!歯科衛生士さん。もうすぐバレンタインデー なぜチョコレートなど甘い物で歯がしみることがあるの?

チョコレート

水曜の朝9時になりました!
おはようございます!
医療法人福涛会ブログ担当のむしゃこです。

本日は、近づいてきましたバレンタインデーにちなんだ、歯科情報をお届けしたいと思います。

本日も教えてくれるのは、医療法人福涛会 平澤歯科医院の歯科衛生士 ちぃちゃんです。

チョコレートで歯がしみるのはなぜ?

バレンタインといえばチョコレート。
「甘いものを食べたときに歯がしみる…」と感じたことはありませんか?
今回は、甘いものが原因で歯がしみる理由と、その対策についてお話しします。


冷たくないのに、なぜしみるの?

冷たいものが歯にしみる原因については、以前の記事でご紹介しましたが、甘いものがしみるのも同じように、歯の「象牙質」が関係しています。

歯の構造を簡単に説明すると、表面は「エナメル質」という硬い層で覆われています。このエナメル質が虫歯や歯ぎしりなどで失われると、内側にある「象牙質」が露出します。
象牙質にはたくさんの細い穴(象牙細管)があり、その中には液体が詰まっています。
甘いものを食べたとき、砂糖を含んだ唾液が象牙細管を通じて入り込むと、浸透圧の変化が神経を刺激し、しみるような痛みを感じるのです。


エナメル質を失う原因は?

エナメル質を守るには、まず失われてしまう原因を知ることが大切です。
失われる最も一般的な原因のひとつは虫歯。
虫歯は「ミュータンス菌」という細菌が、糖分をエサにして酸を作り、その酸が歯を溶かしてしまうことで進行する病気です。
特に注意したいのが、プラーク(歯垢)。
プラークはネバネバとした乳白色の汚れで、歯にしっかりと張りつきます。
一度付くと唾液ではとれないため、そのまま放置するとエナメル質が徐々に溶け、象牙質が露出してしまうのです。

甘いものは食べていいの?

歯科衛生士としては「甘いものを控えて!」と言いたいところですが、甘いもの好きには難しいですよね(笑)。
さらに「糖」は体にとって必要なエネルギー源でもあります。
ですので「大切なのは、食べた後のセルフケア」です。

甘いものを楽しむのは悪いことではありません。
その代わり、その日のうちにしっかりケアをしましょう!

正しいセルフケアとは?

歯のセルフケアで重要なのは、適切な道具を使い、正しい方法で行うことです。
高価な歯ブラシや有名な商品が必ずしも正解ではありません。
歯垢(プラーク)を物理的に落とすことが最優先なので、以下のような道具を使い分けることが大切です:

  • 歯ブラシ
  • デンタルフロス
  • 歯間ブラシ

特にプラークは洗口液では落とせません。
歯ブラシやフロスで丁寧に除去する必要があります。
歯は子どもで20本、大人で28~32本。
毎日全ての歯を隅々までケアするのは大変ですが、私たちが効率的な方法を提案しますので、ぜひ定期検診でご相談ください!


バレンタインのチョコを楽しむためにも、日々のセルフケアと定期的な検診を心がけましょう 😊

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監修者: 医療法人福涛会(ふくなみかい)理事長 平澤裕之

医療法人福涛会(ふくなみかい)は大阪市住之江区と東京銀座にある歯医者です。金属アレルギー・メタルフリー治療、金属のない入れ歯ノンクラスプデンチャーなどノンメタル治療を中心に、予防歯科、歯周病治療、定期検診、小児歯科、ジルコニアインプラント、インビザライン矯正治療など口腔治療全般、歯のことなら当院にお任せください。 大阪市住之江区 平澤歯科医院 0666782973 東京都中央区銀座 銀座バイオレソナンスデンタルクリニック 0335672973