7月の中旬に、当法人歯科医の平澤裕之が、
MIMC 東京本社にお邪魔し、
北島社長と対談をしてきたこと、お知らせしていました。
本日はその対談をついにこちらで公開させて頂きます。
熱のこもった対談内容となっています。
是非ご覧ください。
福涛会の医院でも取り扱い中のハーブトゥースジェル。「味や香りが心地よい」「安心な成分で歯磨きできてうれしい」「研磨剤フリーなのに歯が白くなる」と発売以来、大変好評をいただいております。実は、その開発の裏には、語りつくせないほどのストーリーがありました。その一部を、MIMC代表者であり開発を担当された北島寿氏と、ハーブトゥースジェルの監修者である、当法人理事長、歯科医師の平澤裕之が対談形式で紹介します。
「使うことで元気になる」歯磨きジェルを開発する!
MiMC代表 北島寿(以下、北島):
わたしはもうずっと平澤先生に歯を診ていただいているのですが、先生がよくおっしゃっている「90歳まで自分の歯を保つ」という考え方に深く共感しているんです。
自分の生まれ持ったものを大切にし、長く活かしていくことを目指すのはMiMCも同じで、肌本来の機能を大切にして活かすことで、さらに美しい肌へと導く製品を生み出すというコンセプトは、創業当初から変わっていません。
福涛会 理事長 歯科医師 平澤裕之(以下、平澤):
いまは人生100年時代ですから、自分の歯を保つのも90歳ではなく100歳までですね。もっといえば、生きている間ずっと、ということなんです。私は、口腔内を診ることを通して、その方自身が元気になるための治療を行っています。日常のケアとして歯磨き粉は身近なものではありますが、なかなかしっくりくる製品が見つからず、そんな話を北島さんにしたところ、「では是非、開発しましょう」という、うれしいお言葉をいただきました。
北島:
先生から「使うことで元気になるような歯磨き粉があれば」という言葉を聞き、開発者としてのやる気に火がつきました。不要なものを一切含まず、汚れはきちんと落とすけれど、必要な常在菌まで奪わないような歯磨き粉を創ることは、MiMCとしても新しいチャレンジになると思いました。
平澤:
私からのリクエストはシンプルに、「使って元気になる製品」というものです。使うことに不安がないのはもちろんですが、成分が一つひとつ自分の役割を発揮しながら調和し、まるでオーケストラのように美しいバランスをとっている歯磨き粉を望んでいました。私は「バイオレゾナンス療法(振動療法)」に基づいた治療をしているのですが、その観点から見ても納得のいくものがほしいと思っていました。
日本の柑橘のルーツである橘(たちばな)が鍵に
北島:
環境を整えるだけでなく、その人自身を元気にするような歯磨き粉という、全く新しいものへの挑戦に向けやる気はあふれていたものの、その開発の道のりは、正直とても大変でした(笑)。
私の方では、「食品認定されている成分だけで汚れを落とす」、「水がなくても使える」ということを念頭に処方を考えました。
水がなくても使えるということは、災害などの緊急時や病気の時、介護の現場などをイメージしてのことです。「汚れを落とすことができ、そのまま飲みこんでも問題なく、さらにはそれが栄養にもなる」ことを実現できれば、それは「元気」につながると思いました。
平澤:
納得いくものを創るため、北島さんが提示してくれた成分や処方について妥協なく確認し、かなりの数ダメ出しさせていただきました。(笑)
ある時、私がオレンジの仲間であるクレメンティンが歯に良いという論文をみつけて、北島さんにお伝えしたんです。クレメンティンは薬効性のトータルバランスが良い柑橘系でして、漢方としては、蜜柑の皮である陳皮に似ており、抗菌作用、抗ウィルス作用、抗炎症作用、鎮静作用、血流増加作用、そして何よりも消化促進作用と唾液分泌作用が期待できる植物です。
北島:
クレメンティンがひとつの突破口になりました。クレメンティンとはオレンジの一種なのですが、これを日本の柑橘で置き換えたら何だろうと考え、橘に行きつきました。
橘は日本固有の柑橘であり、そのルーツにあたるもの。不老不死の霊果としての伝説もありますが、なんと現在は絶滅危惧になっていました。
成分としても、ストーリーとしても、製品の核となる原材料として橘を使いたいと、提供してくださる方々を探したのですが、製品として使用できるほどの量を確保することが難しくて。
親しくしているいくつかの農家さんは、「今後のために」とわざわざ橘を育て初めてくださったのですが、それが実るのを待っていては、製品ができるのはいつになることやら…と途方にくれていたところ、奈良で橘の保存のために尽力している団体に出合うことができました。
彼らに、この製品にかける想いと実現のためには橘が欠かせないことを説明したところ、提供いただけることになったんです。そして、橘をキー成分として、与論島の深海の塩、漢方にも使われている和ハーブで、最終的な処方を組むことができました。
平澤:
日本古来のものを使っていくのはいいですよね。私は古神道も勉強しているのですが、日本の文化には、すばらしい概念がたくさんあります。
橘はもちろんですが、塩も「清める」という意味で、今回の製品にぴったりのものだと思いました。歯を磨くという行為が、意識せずとも清めの儀式になりますよね。
北島さんが最終案として創ってくれた処方は、バランスがよく、使っていても気持ちよく、使用されている成分から見ると、栄養たっぷりの「和漢方ゼリー」とも言える、まさに元気になる歯磨きジェルとなっていました。また、成分や感覚的として良いだけでなく、バイオレゾナンスの観点から数値化しても、良い結果が出ていました。
(歯磨きジェルの感想や、コロナ時代の口腔ケアについてについて語る後編に続く・・・)
🍀北島 寿(きたじま ことぶき) さん 🍀
Profile:
株式会社MIMC(エムアイエムシー)開発者 兼 代表取締役
1971年生まれ。
東北大学大学院理学研究科博士課程前期修了。
化学を専門に研究していた大学院時代に化学物質過敏症になり、大学院卒業後、自然派化粧品会社に勤めた後、2001年にアメリカ西海岸に渡り、オーガニック化粧品や先進的美容医療のマーケティングを学ぶ。
渡米中にミネラルメイクと出会い、2007年にアジア人向けのミネラルコスメを開発し、100%ナチュラルのミネラルコスメ「MiMC」を設立。
2児の母。2017年に美容本「クレンジングをやめたら肌がきれいになった」(文藝春秋)を発刊。
☝こちらから、
当法人とご縁を頂いたそれぞれの分野のスペシャリストと、
当法人理事長で歯科医師の平澤裕之との、
それぞれの「健康」という目的地への「ルート=方法」
について熱く語り合う対談ページ集へご案内いたします。
是非、クリックしてこちらにもご訪問ください!
「【 MiMC代表 北島寿氏 開発×平澤裕之 監修 MiMC ONE「ハーブトゥースジェル」 開発秘話対談(前編)】」への4件のフィードバック