前回、感染予防対策のひとつとして口腔ケアも重要とお伝えしました。
本日はその中でも言及していました、舌磨きについての方法や、おすすめの舌ブラシについてお知らせします。
まずは舌みがきをお薦めする理由から。
舌の表面を鏡などで見てみると、細かい粒々の様な突起があるのが確認できますが、これは舌乳頭(ぜつにゅうとう)と言って味や舌の感覚を感じ取る役割をしていて、4種類あるそうです。
このように、舌の表面は突起状でデコボコしているため、食べた物のカスが溜まりやすく、細菌が繁殖しやすい環境が整っています💦
この舌に付いた、白くもしくは黄色く見える汚れは舌苔(ぜったい)と呼ばれています。
舌の汚れを適度にお掃除することは、
・口の中の細菌の数を減らし、感染リスクを下げる。
・口臭を予防。
・味覚を正常に保つ。
などの効果が期待できます。
但し、注意しなければならないことは、舌の表面はとても柔らかくてデリケート!
歯を磨く用の歯ブラシでゴシゴシと舌を磨いてしまうと味覚を感じる味蕾(みらい)などを傷つけてしまい、味覚がおかしくなったり、かえって細菌の数が増え、舌苔の増加を招く可能性もあります。
また、舌苔は必ずしも全部取り除く必要は無く、ピンク色で白く薄い舌苔(ぜったい)がある状態が、健康な舌の見た目です。
ですから、舌みがきの方法と使用する道具には以下のポイントを押さえ、細心の注意を払って頂きたいと思います。
ポイント①:舌ブラシは歯ブラシを使用せず、専用の舌ブラシを使う。
ポイント②:舌ブラシを使用して、1回に奥から手前へ3度程度、撫でるように磨く。
ポイント③:舌ブラシをするタイミングは、朝起きたすぐ、もしくは夜寝る前の1日1~2回。
朝起きた時が良い理由は、寝ている間に細菌の数が膨大に増えているため。
夜寝る前が良い理由は、口の細菌が肺の中に入る可能性が高くなるため。
そして、
ポイント④:長い期間をかけて付着した舌苔は、1回のお掃除では取りきれません。毎日つづけることで少しずつ落ちやすくなっていきます。
まとめ!舌みがきは、
「専用のブラシで1日1~2回。やさしく、継続!」
そんなこんなを考慮して、医療法人福涛会では、歯科医師と歯科衛生士が吟味して、
『クラプロックス シングル(CURAPROX)』を取り扱っています。
その特徴は、
・小さ目のヘッドが、舌磨きの時のオエッとなる、えずきやムカつき(ちなみに歯科業界では、これらを嘔吐反射と言います😉)を防ぎます。
・毛のタイプと違い、頻繁に交換する必要が無く、折れなければ1年ほど使用できます。
・また綺麗に洗いやすく、乾燥させやすいため、清潔に保つことができます。
各医院の待合室で取り扱っておりますので、是非毎日の口腔ケアにご利用ください。
また、何か質問等がございましたら、遠慮なく、歯科衛生士にお問い合わせください。
お口の中の清潔を保ち、全身の健康と感染症にかかりにくい状態を保ちたいものですね。
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