「感染対策による社会活動の制限や経済への影響が歯の痛みに与える影響は?」こんなタイトルのニュースに遭遇し「え?どゆこと?」と早速読んでみました。
『東京医科歯科大学は4月1日、新型コロナウイルス流行の影響を受け社会経済状況が悪化した人は歯の痛みを訴えることが多く、精神的ストレスがその主な中間因子であることを明らかにしたと発表した。』(上記記事より引用)
また、
『世帯収入の減少と歯の痛みの関連は、精神的ストレス(21.3%)、歯科受診の延期(12.4%)、歯磨きの減少(1.5%)、間食の増加(9.3%)が中間因子』(同じく引用)
とありました。
そこで、全く個人的な私の話ですが、精神的ストレスや疲労が蓄積した時などに、非常に強く歯を食いしばってしまう傾向にある自分の癖が思い起こされました。
当、医療法人福涛会では、歯ぎしりや食いしばりが、歯や口の中の健康に大きく影響することを、特に力を入れてみなさまにお伝えしています。
そして健康な歯を守るため、マウスピースの着用を推奨し(下のリンク先のページ(4)の①の項)、くいしばりを回避するため、口の力を抜く練習(下のリンク先のページ(4)の②の項)についてなどもお伝えしています。
とは言え、踏ん張らねばならない時、頑張り過ぎるとき、不安を感じていてそれを我慢するときなど、誰しも知らず知らずの内にくいしばってしまっていることが多いのではないでしょうか??
食いしばることで負荷が集中的に掛かった歯や歯茎には痛みを感じますし、時には欠けたりもします。
そして、どうやっても食いしばる力が抜けず、抜こうと思うと余計に力が入ってしまうという状況に陥る場合もあり、そうなると、顎の痛みから酷い肩こり、激しい頭痛、寝違えたかのような首の酷い凝りが出現してくるこれを常々体感しています。
つまり、今回の東京医科歯科大学のレポートはそんな実体験と重なり、ストレスが歯の痛みと大いに関係あるのだ!と再認識しました。
ただ『世帯収入の減少と歯の痛みの関連は、精神的ストレス(21.3%)、歯科受診の延期(12.4%)、歯磨きの減少(1.5%)、間食の増加(9.3%)が中間因子である』とすることに関して、収入が減り精神的ストレスや歯科受診の延期をしたため歯の痛みが起こった。と言う説明には納得が行くのですが、なぜ、世帯収入が減ることが、歯磨きの減少、間食の増加につながるとするのか?が私には解りませんでした💦
コロナ禍でひきこもるため、生活習慣が乱れて歯を磨かない、ついつい間食をしてしまう。というのであれば理解できるのですが・・・🤔
研究レポートをニュース記事にする際の単なるミスなのでしょうか???
とは言え、
『研究グループは、「新型コロナウイルスによる収入の減少や失業など経済的影響に対する政策が、歯科疾患の悪化を回避することにつながる可能性があると期待される』(上記リンク記事からの引用)と結論づけたようですね。
いつもお伝えさせていただいていますが、口腔の健康は全身の健康の入り口です。
コロナ禍が生み出す悪循環を断ち切る政策・対策が本当に望まれます。
ですが、異変・違和感を感じたときには、無理をせず歯科受診してください。
また、こんな時だからこそ、変わらずの定期歯科検診(メインテナンス・メンテナンス)も重要だと考えます!
歯科のみならず、その時に必要なことは何なのか?
感染を予防することで、別の何かを我慢して、そちらの方が手遅れになってしまった。というようなことが無いように、どうぞみなさまご自愛ください♡
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