マスクと口呼吸とその弊害。口腔衛生の観点から見たデメリットとそれを軽減する方法についてお伝えします。

医療法人福涛会 マスクと口呼吸

水曜日朝9時。
おはようございます!
医療法人福涛会のブログ担当むしゃこです。

ゴールデンウィーク明けの週の真ん中、
みなさまいかがお過ごしでしょうか?

さて、本日は先週のブログ内

でもお知らせしていました、
マスクと口呼吸とその弊害や、口腔衛生の観点から見たデメリットとそれを軽減する方法についてお伝えします!

そこでまずこちらをご紹介したいのですが、
以前、当法人福涛会の理事長で歯科医師の平澤Dr.と対談をして頂きました、
大阪自然栽培農学校を運営されています守田矩子さん。
ご自身のブログで時折、平澤歯科医院を受診された際の様子などを取り上げてくださるのですが、先日も「マスクで口呼吸になっている人が多いそうです」とのタイトルで、
受診時に平澤Dr.がお話させて頂いたことを取り上げて発信してくださいました!
そのブログはこちら☟

https://ameblo.jp/flower-tarot/entry-12729566733.html

そのブログ内にご紹介頂いていた内容について、
平澤Dr.と歯科衛生士のちぃちゃんに改めて聞いてみました!

マスク着用と口呼吸

コロナ禍でマスクの着用が必須となる場面が増えました。
マスク内では、息苦しさのせいで口呼吸になりがちです。
そのことから口臭や口の乾きを感じる方が増えています。

このような方々の口腔内を観察すると、口腔乾燥により歯茎が炎症を起こしている人が多く見受けられます。
これらは自覚症状がない場合も多くあります。

口呼吸によって、炎症が引き起こされることがよくありますが、起こりやすい場所は上(顎)の奥歯の裏側。
口から息を吸うと上(顎)の奥歯の裏側に、ダイレクトに風が当たるのがわかると思います。それによって炎症がひきおこされるのです。

ですので、ご自身でしっかりと口腔ケアをされていて、歯には歯垢も残っていない方であるにもかかわらず、口腔内のその場所に炎症があったり、出血が確認される場合は、口呼吸を疑います。

口呼吸になると何が起こるのでしょうか?

先程お伝えしたとおり、口腔内の乾燥による炎症が起こります。
また、唾液の分泌が減少します。
では、

唾液の分泌が減少するとどうなるのでしょうか?

唾液には、
自浄作用
抗菌作用
pH緩衝作用
再石化作用
消化作用
粘膜保護・潤滑作用
溶解・凝集作用
粘膜首服作用

などの働きがあります。
詳細は、T&Kティーアンドケー株式会社さんのホームページに解りやすく説明されていますので、是非ご参照ください。

これらの働きがある唾液が口呼吸により分泌されにくくなるということは、つまり、
歯の着色が起きる。
虫歯になりやすい。
歯周病になりやすい。

と言うようなことを引き起こす原因になります。

とはいえ、口呼吸を意識的にストップさせることも重要ではありますが、
マスク生活でそれが困難な場合もありますね。

ですので、口呼吸によって重要な働きを持つ唾液の分泌が減ってしまった場合は、
分泌が促されるようにする方法を是非取り入れてみて欲しいのです。

唾液の分泌を促す方法

・口腔マッサージをする。
・あいうべ体操をする。
・キシリトールタブレットを有効的に活用する。
・水をこまめに含み飲みする。
・食事の時はしっかり噛んで食べる

(噛むことで唾液は分泌されます)

口腔マッサージあいうべ体操は、口の周りの筋肉を動かし、鍛えます。

口呼吸はマスク着用による息苦しさから、そうなってしまうのも1つの要因ですが、長いマスク生活で、顔の表情筋を動かす機会が減り、弱体化してしまって、口がポカ~ンと開いてしまうために起こる場合もあります。

なのでこれらの2つの方法は、
口腔周囲筋を動かし、鍛え、お口ポカ~ンを防ぐことと、
口呼吸により、乾燥状態になっている口腔内に、唾液の分泌を促すことを目的とした方法です。

※口腔周囲筋のマッサージと口腔周囲筋の緊張をほぐし唾液の分泌を促すマッサージ方法については、また後日詳細にちぃちゃんが説明をしてくれるそうです!

LOTTEキシリトール・タブレット
医療法人福涛会

キシリトールタブレット
キシリトールは1日5〜10gの摂取が最適です。
大体キシリトールタブレット4〜8個くらいを目安にしてください。
タブレットに含まれる、キシリトール量は50%以上のものを選んでください。
可能なら100%が良いです。
市販のキシリトール商品の中には、お砂糖が含まれているものがあります。
少しでも含まれていると、虫歯を作りやすくしてしまいますので逆効果になりかねません。ご注意ください。

そして、より有効的に活用するために、1度に食べるのではなく、1日3回〜4回に分け、食後に摂ってください。
噛まずに5分程、口腔内に置いておくと唾液の分泌に大変有効です。

但し、キシリトールは、あまり1度に食べすぎるとお腹が緩くなることがあります。
キシリトールが小腸で消化、吸収されにくいために起こる現象です、身体に害はありませんが、少量でもお腹が緩くなる方が居られます。
個人差がありますので、適量を把握してください。

※キシリトールには虫歯の予防という観点からも有効に利用することが出来ますが、それに関してもまた特集してくれるそうです!

以上のように、マスク生活で感染症の予防を行う事も重要ですが、口腔内の健康は、常々お伝えしている通り、全身の健康に大きく影響を及ぼします
感染症にかからなかったが、虫歯になった。歯周病になった。と言うのでは長い目でみた健康に大きなダメージを与えてしまうことになります。

どうぞ、上手にマスク生活を送り、必要なケアを取り入れて、是非、健康な生活をお送りください。

そして、毎度毎度しつこいくらいに申してますが、
定期的なお口のメインテナンスはお忘れなく!!

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監修者: 医療法人福涛会(ふくなみかい)理事長 平澤裕之

医療法人福涛会(ふくなみかい)は大阪市住之江区と東京銀座にある歯医者です。金属アレルギー・メタルフリー治療、金属のない入れ歯ノンクラスプデンチャーなどノンメタル治療を中心に、予防歯科、歯周病治療、定期検診、小児歯科、ジルコニアインプラント、インビザライン矯正治療など口腔治療全般、歯のことなら当院にお任せください。 大阪市住之江区 平澤歯科医院 0666782973 東京都中央区銀座 銀座バイオレソナンスデンタルクリニック 0335672973