水曜日の朝9時が参りました!
おはようございます!
医療法人福涛会のブログ担当のむしゃこです。
先週のブログでもお伝えしましたが、6月4日は虫歯予防デー。
2022年6月4日~6月10日は歯と口の健康週間です。
この期間に前後するように、幼稚園、保育園、小学校、中学校、高校など、教育機関では新学年となり、健康診断の1項目として歯科健診が行われ、健診結果を子供達が持ち帰って来るのではないでしょうか?
その歯科健診のことを少し思い出してください!
こんな言葉を聞いた記憶、ありませんか?
例えば「左下5番C1」「上7から7CO」
それを横でそれを聞いた人が「はい!」と言いながら、用紙に何かを記入している。
体育館で行われる健診で、列に並び、自分の順番を待っている間のそんなやりとりに「あの暗号みたいな言葉はどう言う意味なんだろう???🤔」と思っていたとを思い出しました😄
そこで、遥か以前の疑問を解消すべく、本日は久々に専門用語シリーズ第3回目!
またまた医療法人福涛会 平澤歯科医院の歯科衛生士 ちぃちゃんに、質問してみました!
ちなみに第1回目の「歯科医院でよく聞く、きんしん えんしん せいちゅう って何??」はこちら☟
第2回目の「きょうそく・ぜっそく・しんそく・こうがいそく」はこちら☟
歯科健診でよく聞くCO、C1、C2、C3、C4って何のこと?
CO、C1、C2、C3、C4は、一言で言うと、むし歯の進行状態を示す基準のことです。
では、それぞれ、どのような状態を指すのでしょうか?
それについても聞いてみました!
CO(シーオー):
初期虫歯を示します。
歯に穴はあいていませんので、見た目にはわかりづらいですが、表面が白く濁ったり薄い茶色になっています。
ちなみに、歯の表面が白く濁っていることは白濁といいます。
この状態は、まだ再石灰化により、健康な歯に戻すことが出来る状態です。
痛みなどの自覚症状はありません。
なお、
👉 脱灰(だっかい)は、食事などにより口腔内が酸性に傾き、歯のエナメル質からリンやカルシウムが溶け出すこと。
👉 再石灰化(さいせっかいか)は、酸性に傾いた口腔内が徐々に元に戻った後、唾液の中のリンやカルシウムが、歯の表面のエナメル質に戻ることです。
C1(シーワン):
エナメル質の虫歯。
エナメル質とは、歯の一番外側を覆っている表面の硬い層のことで、この表面のエナメル質の、限られた狭い範囲にむし歯の穴が出来ている状態を示します。
この状態でも、痛みやしみるなどの症状はありません。
C2(シーツー):
象牙質まで進んだ虫歯を示します。
虫歯が歯の内部の象牙質にまで広がっています。
冷たい飲食物を摂取すると痛みを感じます。
C3(シースリー):
神経まで進んだ虫歯を示します。
むし歯が歯の神経(歯髄)まで及んでいる状態。
表面から確認できる穴が大きくなくても、内部で広範囲に広がっている場合もある。
ここまで虫歯が進行すると、激しい痛みを感じます。
C4(シーフォー):
歯根だけ残った虫歯を示します。
歯冠部(歯ぐきから上の見える部分)がほとんどむし歯で無くなって、歯の根っこだけが残った状態。
この状態になると、神経も死んでしまい、痛みを感じません。
しかし神経が露出して、そこが細菌感染した場合には、根の先に膿が溜まったり、痛みが起こることがあります。
全身の健康を害する病巣となることもあり、痛みが無いからと言って放置することは大変リスクが高いですので、必要な治療をお受けください!
なるほど!歯科健診の際には、そんな歯の状態をこの用語を使って、瞬時に把握し記録していた!ということですね😉
虫歯が無いのが一番ですが、せめて再石灰化が可能なCOの段階で、必要なケアができるように、日頃からのご自身での口腔ケアと定期的な専門的口腔ケアを習慣化して頂き、歯の健康、口腔内の健康、強いては全身の健康を保って、生き生きとした毎日をお過ごし頂きたく思います。