おはようございます!
水曜日朝9時。
医療法人福涛会のブロガーむしゃこです。
少し前、やってみよう!歯周病セルフチェック!というのをブログテーマに取り上げました。
しかし、チェックの仕方はお伝えしましたが、では何らかの対策が必要なとき、どんな治療をするのか?についてはまだお知らせしていませんでした。
そこで今日は、歯石を取り除く方法、SRPとSCについて、もうお馴染みの医療法人福涛会 平澤歯科医院 歯科衛生士のちぃちゃんに聞いてみました。
SCとSRPの説明の前に復習ですが、
*プラークとは、歯の表面に付着している細菌のかたまり。
*歯石とは、プラークが石灰化して硬くなったもの。
と言うことを念頭に置いてこの先をご覧くださいね😉
SCとSRPの違い
S Cは歯茎より上の歯石を取る手法で、SR Pは歯茎の中、奥の歯石を取る手法です。
SC=スケーリング
歯茎より上の歯石(縁上歯石)を落とす手法。
SRP(エスアールピー)
スケーリングルートプレーニングの略語で、
歯周ポケット内の歯石(縁下歯石えんかしせき)などの汚れを除去をします。
歯茎の中の隠れた、歯の根っこについた歯石を取ると、歯の表面のざらざらがツルツルになります✨
*歯周ポケットの詳細についてはこちら☟
スケーリング(SC)やSRPは、どんな人が対象になる?
上のご説明通り、
歯の見える表面の汚れのみの方はスケーリング、
汚れが歯茎の中の歯の根っこにまで付着している方はSRPの対象になります。
SC(スケーリング)の方法
歯科検診の時などに、水の出る機械を使用して、歯のお掃除をして貰うことがあると思いますが、それがスケーリングです。
SRPの方法
スケーリングとは違いS R Pは、歯ぐきの中の歯石を取る繊細な作業ですので、専用の器具を使用して手作業で行います。
この様に☟、歯茎の中に器具を入れます。
また、SRP対象の範囲が広い場合は一度に全部行うことができないため、数回の来院が必要になります。
SRPを行ったのちは、再び歯周ポケットの中に歯石(縁下歯石)が付着していないかを、2周間後位にチェックします。
SRPで時間をかけて治療しても、毎日の自宅でのケア、セルフケアがままならなければ再び歯石などの汚れが付着してしまいます。
それほど、日々の口腔ケアは重要ということですね。
喫煙者は歯石が付着するリスクが高い
喫煙すると、歯茎の血行が悪くなり、歯茎に酸素や栄養が十分に行き渡りません。
また禁煙者なら歯茎に炎症が起きると腫れたり、出血したりと症状としてサインが出るのですが、喫煙者はそのサインとなる症状が出にくくなります。
喫煙は、歯茎の抵抗力が弱まり、免疫が低下する要因となります。
また、唾液の分泌が抑えられてしまいます。
唾液の分泌が抑制されると、本来、唾液の循環によって洗い流されるはずのプラークが、そのまま口腔内にとどまり、歯石となって歯や歯ぐきの奥につくリスクが高くなります。
更に、喫煙者は、煙草を吸う動作の習慣化から、無意識に普段の呼吸も口呼吸になる傾向にあります。
口呼吸は、口腔内の乾燥による炎症を引き起こしたり、唾液の分泌を減少させます。
*口呼吸の弊害についてはこちら☟で詳細にお知らせしています。
SRPの対象にならないためにすべきこと
とにかく、歯磨き等、日々のセルフケアが重要です!
磨き残しプラークや、そこからの歯石を作らないこと!
そして、いつもお伝えしていますが、歯科定期健診を受けること!
これらが重要です。
セルフケアの方法や口腔内のチェックなど、歯科定期健診の際に、歯科衛生士にご相談ください。