水曜日朝9時になりました!
おはようございます。
医療法人福涛会 情報発信担当むしゃこです。
さて、いきなりですが、これを読んで下さっている皆様は、以下☟の2023年4月12日のブログでの内容はご記憶にございますか?
この中の
2.排膿の有無
のところで、排膿とは、歯茎に膿が溜まること、つまり歯茎から膿が出ている状態を言い、その原因は大きく分けて、
①歯周病(ししゅうびょう)
②根尖病巣(こんせんびょうそう)
③歯根破折(しこんはせつ)
の3つが考えらる。
とお伝えしました。
その上で、②や③などは、読み方も良く解らない、まるで四字熟語の様。なので後日、それぞれをピックアップして詳しく説明する。とお約束していました。
ということで、本日は、教えて歯科衛生士さん!シリーズ。
医療法人福涛会平澤歯科医院の歯科衛生士ちぃちゃんに、排膿の原因のひとつ「歯根破折」について教えて貰います。
歯根破折(しこんはせつ)とは?
「歯根破折」は「しこんはせつ」と読み、その字が現すとおり、歯の根の部分である「歯根(しこん)」が、「破折(はせつ)」すること。
つまり、割れたり、欠けたり、ひびが入ったりすることを言います。
歯が歯根破折を起こし、そこから細菌が侵入すると、歯茎が腫れる。膿を持つなど、様々な症状をひき起こします。
歯根破折した歯は抜歯(ばっし)、つまり歯を抜くのが一般的な治療方法でしたが、医療法人福涛会は、でき得る限り「削らない、抜かない」という基本理念の元、治療を行っておりますので、ご自身の歯を残す治療、ヘミセクションやトライセクションと言った治療をご提案する場合もあります。
※ヘミセクション、トライセクションについては、またあらためてお知らせいたします
歯根破折には、2種類の破折がある。
歯根破折には「水平性歯根破折」と「垂直性歯根破折」の2種類があります。
水平性歯根破折
部位:前歯に起こりやすい。
原因:外傷によるものが大部分を占める。
自覚症状:触れたときの痛み(接触痛)や、歯がグラグラとぐらつく(動揺)、位置がずれる(移動)など。
症状:歯の神経が壊死(えし)した場合には、歯茎に瘻孔(ろうこう)が確認できることがある。
垂直性歯根破折
部位:上顎(じょうがく)小臼歯(しょうきゅうし)や大臼歯(だいきゅうし)の失活歯(しっかつし)、つまり神経が通っていない歯に起こりやすい。
原因:過度な咬合力(こうごうりょく)、つまり噛む力が強すぎる。食いしばりなどによる。
歯髄処置(歯の根っこの治療)に関連して起こるもの。
補綴(歯の詰め物)処置によるもの。
自覚症状:軽い咬合(かみ合わせ)痛などの違和感程度の場合が多い。
症状:放置していると、歯周ポケットが深くなる、歯肉辺縁(しにくへんえん)、つまり歯茎の縁に瘻孔(ろうこう)が確認できることがある。
発症して間もない時には、辺縁性歯周炎(へんえんせいししゅうえん)と類似した症状、歯肉の腫れや、出血、排膿が確認できることがある。
瘻孔(ろうこう)とは?
瘻孔(ろうこう)とは、歯の周囲に溜まった膿が出る穴のことを言います。
歯の根の先に溜まった膿が、出る場所を求めて骨を溶かし、歯茎から出てくるもので、見た目は口内炎に似ています。
検診時の歯周ポケット検査によって確認する、排膿の有無。
歯根破折は無自覚症状である場合が多く、特に奥歯の垂直破折は痛みがほとんどありません。なので、検診時に急にポケットが深くなっている場合などは、歯根破折を疑います。
歯科定期検診、歯科メインテナンスでは、歯茎を検査するだけではなく、歯周ポケット検査で、様々なことを診ています。
こんなことからもやはり、歯科定期検診やプロフェッショケアケアは大変重要だ!と言う事をお解りいただけると思います。
口腔内のご相談は、医療法人福涛会平澤歯科医院もしくは銀座バイオレゾナンスデンタルクリニックへ、お問い合わせの上、ご来院下さい。
【求人のお知らせ!!!】
現在、医療法人福涛会平澤歯科医院では、歯科衛生士のパートさんを募集しています!
あなたの能力を活かしてみませんか?
お問い合わせは☟へお願いします。
お待ちしております。